2019/06/10

おかっぱカッパ

皆さん既にご存知かと思いますが、スペイン陶芸家船戸あやこは私の妹です。スペインタイルアート工房を作った頃はフツーのタイル作家だったのですが、最近はヘンなタイルとかおかしな人形ばかり作るようになり、つい最近の大人気商品がこれ。

「おかっぱカッパ」。

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名前の通り、おかっぱのカッパだそうです。え?何?カツラなの?とつっこまないで下さい。つい最近彼女のアトリエを片付けていたら横からなにか視線を感じたのでみてみたら体操座りのおかっぱカッパがこっち見てる。え?何?なんで体操座り?これもつっこまないで下さい。なんといってもこの後ろ姿がかわいい。

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なんだこれ〜〜〜!とずっと見ていたら離れられなくなりとうとう購入することになりました。色つけしてくれた完成品がこれ!ヘンでしょ?ちなみにおかっぱカッパにはたくさんの姉妹がいます。全国に出張しているようですので気になる方はどうぞ〜〜<YF>

船戸あやこWEBサイト

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2019/05/27

押し入れ補修

昨秋に納戸の押し入れが湿気がすごく床がブワブワになり、カビの匂いもして困っていると、母に修理を依頼されました。

原因は雨が床下換気口から入り込むこと。また押し入れの外は隣家との境で土が溜まりやすく、地面が床下より若干高くなっていました。

こちらが押し入れ外壁側の写真。水浸しになりやすいので通路として亙が敷いてあります。(今回はお見苦しい写真ばかりで申し訳ありません💦)

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押し入れの床を張り替えても原因を取り除かねばまた繰り返すので、押し入れ補修の前に屋外地面を掘り下げて、砂利を入れ水はけを良くすることにしました。

しかし少し掘ったところで雨水の排水管が…

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仕方なく管を傷つけないように周囲を掘ることに。また砂利の重みで管が沈まないよう、あまり深く掘らないことにしました。(実は写真に写っていない雨どいの排水管が、この雨水管が沈んだことにより外れかけていたのです)

鉢の欠片や砂利を準備。畑の一輪車が朽ち果てていたので新しく買いましたが、大活躍してくれました。作業終了後は畑に貰われていきました。

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砂利が雨で流出しないよう、防草シートを敷いてから砂利を投入。

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これで完成。

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この室外機の裏にも別の床下換気口があり、そこも地面ギリギリだったため掘り下げて砂利を引きました。家族総出の作業とはいえ室外機を持ち上げるの重かった…

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ついでに割れていた排水ホースも交換し、先端に防虫キャップもつけました。部屋を閉めきっているのに大きめの虫が入ってくる時は排水ホースを疑ってみて下さいね。
こういうモノがホームセンターなどで買えます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B003UL8ZQ2/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_voE6CbW8H524H

さて外が終了したので次は押し入れです。既に穴掘りで腰を痛めていて、辛い作業に…
しかし床下の様子をみるのに穴を開けていたため、床下のカビの匂いが室内に入り込むので作業を急がねばなりません。写真は波打つ床板と穴を塞ぐガムテープです。

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まず中段を取り壊します。この押し入れ、面積約一畳の普通のサイズですが、開口部が通常の半分という非常に使いづらい形です。しかしビス留めでなくホゾで組んであったり、昔の大工さんの仕事が忍ばれます。

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次に床板を剥がします。板はボロボロですぐ剥がれましたが、錆びて抜けなかったり、釘の処理に苦労しました。そして床下の木材が朽ちていないか、床下に変な生き物の死体がないかを心配していましたが、どちらも無し! 良かった… 木材はカビてなく、どうやら土が原因のようです。

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今までの床板は5mm無いようなベニヤでしたが、今回は12mmのベニヤを入れます。また重いものを入れても床が抜けないよう、基礎を強化しましす。これはプラ束というもの。庭で踏み石にしていたコンクリ破片?に接着。

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元からあった根太を支えるよう、プラ束と木材をいれます。根太も含めて床下にくる木材は防虫防かび塗料を (母が) 塗りました。

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高い位置に中段を再設置。元々使われていたものを再利用します。使いづらい場所なので、お正月くらいしか使わない来客用テーブルを入れることにしたためテーブル高さに合わせました。
元の中段の場所は板を外したら壁内空間が露出したので、ベニヤで隠しました。

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現在の状況。今まで買い置きのペーパーを天袋に入れていたので、取りやすい場所に移動。荷物を詰めすぎず換気の良いようにしていますが、7ヶ月ほど経過した今でもカビは全くありません。

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そうそう、傷めた腰は湿布で治ったのですが、今度は湿布でかぶれてしまい1ヶ月くらい痒かったです…<RK>

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2019/05/13

ロダンの「接吻」

みなさん、ロダンの「接吻」という作品をご存知ですか?

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ロダン作品は「考える人」の方が良く知られているかもしれませんね。

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2008年に初めてフランスはパリのロダン美術館で「接吻」の実物を見て、心が揺さ振られるほど感動しました。今回はこの「接吻」について書きたいと思います。

恥ずかしながら大学の時に西洋美術史を専攻し、当時学芸員資格を取得するための様々な講義を受けていました。その授業のひとつ、博物館学という授業の中で、実際に学芸員になったつもりで展覧会の企画展を計画してみる、という課題がありました。

3~4人のグループでひとつの企画展を練ることになり、私達は「The Kiss展」を提案しました。たくさんの西洋美術作品の中で「キス(日本名で接吻)」と題名がついている作品を集めて展示する、オープニングパーティは2月14日のバレンタインデーで、などとかなり具体的に企画したことを今でもはっきりと覚えています。

収集作品は、クリムトやムンクの接吻、シャガールやピカソの同題名作品など。(もちろんすべて仮想の世界です)

この時ロダンの「接吻」の大理石バージョンを初めてカタログで見て、何て優美で素敵な作品なんだろう、と思った記憶があります。それまでは美術の教科書でブロンズ像の「接吻」しか見たことがなかったのです。

ロダン美術館で冒頭の大理石の「接吻」を見た時にこの企画展のことを思い出し、13年越しでやっと対面できた嬉しさで心臓がバクバクになってしまいました。しかも360度ぐるっと一周回って鑑賞できるのです。それもかなりの至近距離で保護ガラスも無しです。見る角度によって人物の表情や筋肉の浮き上がりなどがまったく違うように感じられました。

さらにこの大理石で作る前の段階の石膏像までありました。

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さてその2年後。2010年にロンドンのTATE(旧テートギャラリー)で「接吻」に再会します。

この時は感動というより驚きでした。常設作品として展示されていたので、フランスから借りてきたわけではなく、TATEの所蔵品として展示されていたのです。

「え?接吻って2体あるの?」とビックリしたことをよく覚えています。(その後世界に3体あることを知りました)写真は撮った気がしていたのですが見当たりませんでした。パリのロダン美術館の自然光が差し込む明るい展示に比べ、TATEのものはかなり薄暗い部屋にライトが当てられた展示だったと記憶しています。フラッシュは禁止なので、写真に収めても綺麗に撮れないだろうと思って写真を撮らなかったのかもしれません。

こちらはその時に買った絵はがきです。左がパリのロダン美術館のもの、右がロンドンのTATEのもの。台座の形がちょっと違うように見えますが、正真正銘、TATEのものもロダンがアメリカ人美術コレクターの依頼で作ったものです。

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そして時は経て2018年。なんとこのTATEの「接吻」が横浜美術館にやってきたのです。その企画展の名前は「NUDE(ヌード)」。

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うーむ、そう来たか!確かに「接吻」も裸だよな。。。ヌードがテーマならかなりたくさんの作品が当てはまるし。現役バリバリの学芸員が企画するとこうも素晴らしい企画展になるのか、と大学生の稚拙な企てを恥じるのでした。

この横浜美術館での写真もないのですが、その理由はハッキリしています。それはものすごい人だかりだったから。それもそのはず、「接吻」は日本初公開だったのでした。

やはり360度ぐるっと回遊して見られる展示だったので、どの角度でカメラを構えても人だかりが一緒に写ってしまいます。なので写真は諦めました。

それにしてもこの10年の間に3度も出会えるとは思ってもみませんでした。

そして作品に込められた意味を知ると見方が全然変わってくることも。

もともとは「地獄の門」という作品の一部として作られたものでした。

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ちなみに「考える人」もこの地獄の門の作品の一部です。地獄に落ちていく人々を天から眺めているのがこの像なのです。なので「考える人」という名前はロダンがつけたものではなく、後に独立した作品として世に出した時にそれを見た人がこの作品名をつけたのでした。

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この「地獄の門」の写真は東京上野の国立西洋美術館の前庭です。

ここにはロダン美術館同様、「考える人」のブロンズ像もあるのです。

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しかも庭なので入館料はかかりません。その他にもロダンの作品が3点も展示されていますので、興味のある方は行ってみてください。その時は是非ミュージアムショップにも。ここもタダで入れます。ここでは普通の本屋ではなかなか入手できないマニアックな美術書や、国立西洋美術館の壮大なコレクションのカタログなども販売しています。(こんなにすごい作品を隠し持ってるの?出し惜しみしてない?)など心の奥深くで独り言を言ったりして、小一時間は時間を潰せます(笑)

話題が逸れてしまいました。本題に戻ります。

「接吻」も後からついた作品名で、元は「フランチェスカ・ダ・リミニ」という名前でした。これはダンテの「神曲」に登場するパオロとフランチェスカの悲恋がモチーフとなっています。パオロはフランチェスカの夫の弟なのです。このことで夫の逆鱗に触れて二人は夫によって殺されてしまいます。ロダンは夫によって地獄に落とされた二人を「地獄の門」に登場させたのでした。「地獄の門」はフランス政府の要請で新しい装飾美術館の扉のレリーフになる予定だったのですが、その美術館の計画が途中で頓挫し、ロダンのこの作品も未完成のまま終わったのです。そしてのちにそれぞれのパーツが独立した作品として一般人の目に触れるようになったのです。

この事実を知った上で改めて「接吻」を見てみると、かなり印象が変わります。大学生の頃はこの意味を知らなかったので、単純に素敵な作品だなーと思ったのでした。

さて、最後にロダンの意外な才能をご紹介します。パリのロダン美術館にはロダンが描いたたくさんの素描や水彩画が展示されています。

彫刻だけじゃなく、絵もものすごく上手いのです。当然といえば当然ですが。。。

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彫刻は無骨なものが多いのですが、こんなに柔らかく繊細なタッチでスケッチするんだー、やっぱり偉大な芸術家は違うよなー、とロダンの別の一面を垣間見たのでした。

パリに行く機会がある方は是非ロダン美術館を訪れてみてください。

上野の国立西洋美術館同様、庭園にも素晴らしい作品があり、庭の草花もよく手入れされていて散歩するだけでも素敵な空間ですよ。<KY>

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2019/04/29

コルドバのパティオ祭り

2017年になりますが、生きているうちに一度は見たかった「コルドバのパティオ祭り」へ行きました。建築やしつらえに興味がある私にとって、たくさんの一般家庭の中庭を拝見できる夢のような旅でした。

 

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コルドバはスペイン南部の都市で、メスキータ (旧モスク・現カトリック大聖堂) のある歴史地区が世界遺産になっています。訪れるのは3度目ですが、さすが祭り真っ最中。かつて見ないほどに混雑していました。

さてパティオといえば素敵な草花ですが、そのような写真はネットにたくさんあるので、個人的に興味深かった写真をいくつかご紹介します。

井戸
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アンティークのタイル
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壁を飾る絵皿1
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壁を飾る絵皿2
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壁を飾る絵皿3
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絵皿とタイル
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壁に飾られた屋根亙
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屋根瓦を使ったアート作品
亙はいろんなパティオで装飾に使われていました。
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洗濯場
洗濯板ってどこも同じなんだなと思ったら、そもそも明治期に欧州から入ってきたものなのですね…
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ミニチュア
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表通りの窓
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個人的には、こんなこぢんまりとしたパティオに特に惹かれます
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今年ものパティオ祭りはもうすぐ、5月6日から始まり5月20日まで。時間は11-14時・18-22時です。参考になるかわかりませんが、将来行かれる方へアドバイス…

地図は現地で貰えるので、それを頼りに歩きます。
地図は事前にダウンロードもできますし、スマホで見ることもできます。
スケジュールなどもこちらで確認できます。
http://patios.cordoba.es/

祭りに参加しているパティオは、入り口に赤いコニファーが門松のように置かれています。
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もちろん無料で入場できますが、個人宅のパティオにはチップ皿があり、チップを置くのも自由です。
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メスキータ近くのパティオはとにかく混んでいます。特にALCAZAR VIEJO地区は観光バスを停める場所が近いせいか、写真の通り。
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ただし一人がパティオに滞在する時間は3〜10分程度なので、列は案外サクサク進みます。また係の人が入場者数を調整してくれるので押し合いにはなりません。とはいえ人混みというだけで疲れてしまうので、落ち着いてパティオを見たいならメスキータから東か北へ遠い所がお勧めです。

晴れていると暑いですが、雨が降ると寒く、狭いパティオ内で傘を差すのも邪魔なのでレインコートがあると便利です。

夜は日中とはひと味違う雰囲気を味わえます。ただ花の写真を撮りたい場合は、照明で花の色も変わるので昼間のうちが良いかも。
ちなみにこの写真は21時過ぎ。まだまだ明るいですが草花を撮るには暗いです。
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今回は夢中で写真を撮りまくった旅だったので、次また行けるなら、もう少しゆっくりと堪能したいと思っています。<RK>

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2019/04/15

水彩タイル画をデザインからおこして描く方法 3

今回は画用紙に描いた風景画を見ながらタイルへ絵付けします。

まずは1段階目。

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画用紙絵付けと同じ順番で、地面と空から。その後は路面電車→建物の壁→屋根、の順で。

空は上から下に向かって薄くし、地面は下から上に向かって薄くなるように塗ります。

1段階目は薄く全体を面で塗りつぶすのがタイル絵付けの基本ですが、今回のように遠近感のある風景画を描く場合は少し塗り方を変えます。

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遠近感を出すために「手前はハッキリ、奥はぼんやり」を1段階目から意識します。

路面電車の位置を基準にすると、それより前方にある部分は最初から濃いめに絵付け。それより後方は薄めに絵付けします。この後方部分の半分くらいはこの1段階目で終了です。

 

次に2段階目。

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空は手をつけずに地面から。

手前(タイルの下の方)は濃いめ太めの線、奥(タイルの上の方)に行くに従って薄く細い線を描いていきます。

この線の描き方も遠近感を出すのに大切なポイントです。

地面の次は1段階目と同じ順番で。

 

3段階目に入ります。

路面電車の影やその脇の建物の壁や影を濃くしっかり描き込みます。

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よく見ると、建物と路面電車との間に歩道が設けてあり、それが階段状になっていることがわかります。

この歩道の段々(傾斜)の上に建物が建っていることがわかるように描写するのが、この絵の中で一番難しいポイントでした。

そのために1段階目から柱を小刻みに塗り分けていましたが、どこに線を入れて良いのかよくわからなくなってしまったので、縁取り線を描いてから最後に濃く影を入れることにしました。

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一方、絵の奥の方は2段階目で少し色を加えてこの状態で終了です。

その他、壁の汚れや軒下の影を描き加えて3段階目は終了です。

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この後、ベランダのプランターと植物、鉄柵を描いてから縁取りします。

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縁取り線も「手前はハッキリ、奥はぼんやり」です。奥は縁取りしてない部分もあります。

縁取りが終わったら、最後に路面電車の架線を描きます。

最初のデザイン転写の時、あえて架線には穴あけしませんでした。壁や空を塗る過程で消えてしまうからです。

最初の転写の終了後、架線だけ追加で穴あけしておきました。

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この架線部分だけをタイルに転写して線を描き、終了。

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もう一度全体のバランスを見て、濃淡の調整や、遠近感を出すための放射状の線の角度などを調整します。これで絵付けは終了です。

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焼成後の仕上がりはこんな感じです。

大きなタイル画を描くのは時間もかかって大変ですが、焼きあがった時の達成感は嬉しいものです。水彩技法のいろいろなテクニックを駆使して描き上げるので技術も身につくし、自信にもつながると思いますよ。

これから大きなタイル画を制作する皆さん、参考になりましたか?<KY>

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2019/04/01

最近の自宅DIY

最近の自宅DIY(というか補修)をご紹介します。

○玄関収納

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魚がいなくなったので鎮座していた水槽を片付けました。ここに靴箱を作るよう言われたけれど、蒸れるのが嫌でオープン収納にしました。
しかし壁に穴を開けないこと、掃除の時は床を水洗いできること、目隠しになるような何かを付けることが条件で、ひとしきり設計に悩み… 以下のようになりました。

まずビスを打っても良い木の部分に板を取り付け。完成後見えなくなるので塗りません。

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天板を受ける板を3枚取り付けます。こちらは黒に着色。
中央の板の底にはアジャスターボルトを取り付けて、板が直接床に触れないよう、また床の凸凹に合わせて調整できるようにしました。

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目隠しには薄板を取り付けます。手前の棒に吊り下げて、必要な時は上奥にスライド収納させます。

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ただの黒い板では淋しい感じがしたので、目隠し板には模様をステンシル。地は艶消し黒で塗り、スプレーは艶有り黒です。案外見えるものですね。

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これで完成。座っても大丈夫です。右側は隠れていますが棒を渡して2段になっています。その棒には必要無くなったカーテンレールを使っているので、ある程度湿気にも強いです。
右端に写っている手すりも取り付けました。

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○屋根
台風で飛んできた何かがぶつかって割れた屋根材を補修…(シリコンでくっつけただけ)

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○換気口
朽ちた床下換気口の取り替え。
プラスチック材をカットして…

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枠を組み立て、金属の網を貼り、換気口に。隙間はシリコンで埋めました。シリコン大活躍。

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○スイッチ周り

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こちらはDIYというほどでは無いのですが
板を置いている場所に照明のスイッチがあり、板がぶつかってはスイッチが切れるのが不便で、スペーサーとしてチビタイルを貼りました。ついでにスイッチプレートも黒く塗りました。

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スイッチよりタイルのほうが出っ張っているので、いくら板が寄りかかってもスイッチが切れません。ストレスが無くなりました〜!

しかし、もっとタイルを上下に離しておけば良かった。スイッチを触る時に手がタイルに触れてちょっと痛いです…

家が古くなると細かい補修が必要になりますが、実に楽しいです♪ <RK>

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2019/03/18

水彩タイル画をデザインからおこして描く方法2

前回に続き、大きなタイル画をデザインからおこして描く方法の応用編です。

前回は元になるデザインはタイル画の写真を使用しましたが、今回はもう少し難しい実写の風景画をタイルにおこしてみようと思います。

題材は小冊子(情報誌アフルエントより )の表紙になっていたリスボン(ポルトガル)の街並みです。

これを縦横45×30cm(15cmタイル6枚分)に描いてみます。

 

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まずは

1.

オリジナルの風景写真をどの範囲で使用するかを決めます。

タイルの組み方も考えて、45×30サイズに収まりが良い部分を切り取ります。今回は写真を最大限に利用することにしました。雑誌の写真や絵葉書、ポスターなどは構図が素晴らしいものが多いので、題材として非常に使いやすいです。

ただし、必ずしも題材の写真が組み合わせたタイルサイズの比率にピッタリおさまる訳ではないので、多少のアレンジは必要です。

例えば、今回の写真はタイルサイズよりもやや縦長だったので、上下の空と地面を切り落とすのもひとつの方法でした。でも今回は上下どちらも活かしたかったので、パソコンに取り込んで横幅だけを少し引き伸ばしました。

自分でアレンジできなくても、キンコーズや大型印刷サービスのある店に行けば縦横変倍率で希望のサイズに拡大アレンジしてもらえます。

 

2.

構図が決まったらオリジナル写真を拡大します。

ちなみにコンビニでコピーできる最大サイズはA3です。A3だと45×30には縦横共にややサイズが足りませんが、今回のデザインは端っこが少し切れるくらいなのでそのままA3サイズ1枚でコピーしました。

ちなみにこのコピーはモノクロでOKです。

 

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3.

トレペに転写します。

この時、細かい装飾は写しとらず、絵付けする時に必要な建物の壁や窓、道路、電車などの大まかな構図部分だけを写しとります。

4.

画用紙にカーボン転写します。

これが終わったらトレペのデザインシートには穴あけをしておきましょう。

ついでにこのタイミングでタイルに釉掛けしておきます。

 

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5.

色番号を決めます。

今回は画用紙とは別にA4サイズでカラーコピーしたものに直接書き込みます。

水彩画は何度か色を塗り重ねて濃淡をつけていくので、何段階まで色を重ねるのかこの時点で決め、しっかり書き込んでおきます。

 

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6.

画用紙に絵の具で描いていきます。

この時のポイントとして2点意識して絵付けしていきます。

まず1点目は「遠近法」です。

赤のラインを見てください。

 

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手前から奥に行くに従って建物や人物などが小さくなるように、放射状に線を引いてみます。路面電車や地面の線を延長してみます。

すべての線が交わる点から水平に横線を引きます。これらはデッサンをする時の基本となる目安線で、本来はこれらの線を引いてから建物や路面電車を描いていきますが、今回は自分でデッサンしたわけではないのでこれらの線を意識して斜めの線や横線を描いていくと、奥行きのある立体感のある絵になります。

 

2点目は「明るさ」です。

前途の色番号シート内の赤丸で記した所は光が強く当たっている所です。色が付いているように見える部分もありますが、あえてここは何も塗らないことにします。白=ハイライト(一番明るいところ)です。

さらに前途の目安線で全ての線が交わっている点辺りは、一番奥の奥に位置しているので、この辺りはぼんやり何となく色が入っているくらいで良いです。対象物の境界線もぼやけていてOK。その代わり、近くはしっかり描写します。

「近くはハッキリ、遠くはぼかす」と覚えておきます。

 

8.

上記2点を意識して絵付けを始めます。まずは面積の広い路面と空からスタート。

 

この時点で空を塗るかどうか決めかねてる場合は塗らなくてOKです。

 

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一段階目を全て塗り終えたところ。

 

建物のベランダはすべての色を塗ってから最後に描くので、この時点では描きません。その内側にちらっと見える外壁は塗っておきましょう。

 

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9.

 

2段階目を終えたところ。

1段階目は面で塗りつぶすのに対して2段階目、3段階目は主に線で描いていくのがスペインタイルです。が、そこは臨機応変に。

画用紙絵付けは本番タイルで失敗しないための練習台です。色々な描き方を試してみてください。

 

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10.

3段階目が終わりました。あとはベランダと縁取りのみです。

 

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11.

ベランダを描き込み、そこからはみ出ているプランターの葉っぱを最後に描き加えます。建物の縁取りは省略。路面の表情は確認しておきたいので、いくつかの表現方法を試しておきます。縁取りも筆使いの良い練習になるので、必要であれば部分的でも良いので描いておきます。

 

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ちなみに縁取りも「近くはハッキリ、遠くはぼんやり」を忘れずに。

これで画用紙絵付けの完成です。

これを見ながら本番タイルに絵付けしていきます。

長くなってしまったのでタイル絵付けについてはまた次回のブログでご紹介しますね。<KY>

 

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2019/03/04

スペインの「小さな」家

スペインの白壁の家をモチーフに、手乗りサイズの家を試作中です。

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スペインの赤粘土を使い、壁と屋根を型取り&切り出して組み立て、素焼きしたら絵付けして焼成します。さらに釉薬を塗って焼成。

そろそろ試作も終わり自由制作で作れるようになりますので、お楽しみに!
(まずは東京教室で。大阪教室はしばらくお待ちくださいませ)

試作の過程はこんな感じです・・・

デザイン画を制作。サイズや出来上がりイメージも決めます。

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粘土を切り抜く為の型を作ります。

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これを元に石膏型を制作。

石膏型を彫っていきます。こちらは屋根を制作中。楊枝の丸みが亙にぴったりでした!

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出来上がった石膏型。

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実際に生徒さんにしていただく作業はここからです。
もちろんご自分で石膏型を作ることもできますよ!

型取りして組み立てて素焼きします。写真のものはモチーフが小さすぎて絵付けし辛く、ボツになりました…

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絵付けもいろいろと試します。
これは各壁を様々な技法で試したもの。最終的には顔料で描く方法に落ち着きました。

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大きさはこのくらい。

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同モチーフでクエルダセカの家も計画中です。<RK>

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2019/02/24

開講時間の変更などご迷惑おかけしてます・・・

スペインタイルアート工房の絵付け講習にご参加の皆さま、こんにちは、講師の船戸洋子です。

最近は開講時間の短縮や講師の変更などでご迷惑おかけし申し訳ございません。

「船戸、とうとう倒れたか?」なんて思っていらっしゃるかと思い、事情をさらっとお伝えしておきますね。

実は先月末に同居しているスペイン人の甥っ子(高校2年生)がバイクで事故りました・・・免許取りたて、バイク買いたてだったのに、右折車線から前方不注意でつっこんできた車にふっとばされたようです。骨折やら何やらまだまだ完治には時間がかかりそうで、慣れない入院で家族の付き添いが必要だったりと、母親である妹と伯母である私でてんやわんやの毎日です。とはいえ既に松葉杖では歩けるようになりましたので、ほんのちょっとだけ先が見えてきました。

皆さんも交通事故にはお気を付けくださいね。

ということで私は相変わらず元気ですのでどうぞご心配無く。

ご報告でした。(スペインタイルアート工房 船戸洋子)


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2019/02/11

水彩タイル画をデザインからおこして描く方法

皆さんがいつもタイル絵付けする時は、見本のタイルを見ながら描くことがほとんどかと思います。では見本のないオリジナルの絵をマヨルカ技法(水彩技法)で描くにはどのようにしたら良いのでしょうか?

タイルを何枚も並べて描く大きなタイル画の場合、元になる絵画や写真を見ながらそのままタイルに直に絵付けをするのはかなり難しいです。

そこで今回は、ポルトガルに行った時に撮ったタイル画の写真を元に30x45cm(15×15cmタイル6枚分)のサイズのデザインをおこしてみます。

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まずは

1.

写真を30×45cmに拡大し、左右のバランスなどを整えながら画用紙に転写します。

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2.

色番号を決めて色ごとにメモします。水彩技法は、何段階かに分けて色を塗り重ねていくため、その順番と何段階目まで重ね塗りするかも細かく決めていきます。

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3.

色番号メモを見ながら画用紙に水彩絵具で塗っていきます。

水彩絵具はタイル絵付けに使用する顔料と色が似ているので、タイル画にした時をイメージしやすいです。なので大きなタイル画を描く時は、試しも兼ねて必ず画用紙に描いてみます。

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4.

オリジナルの写真は全体の色味が暗いので、花の色をピンクなど明るめの色に変えて絵付けしてみます。変えた色が実際にしっくり来ない場合、色番号メモを訂正し、タイルに絵付けする時に修正した色で新たに絵付けすればOKです。

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5.

縁取り線も先細筆使いの練習になるので描いておきます。(一部だけ縁取る、縁取りしない、も可)

花の種類によって縁取り線の入れ方を変えてみたり、葉っぱも単調にならないように葉脈の描き方を変えてみたり、などもこの画用紙で試しておきます。

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6.

描き上がったら全体のバランスを見て、修正箇所があれば修正し、本番タイルに絵付けを始めます。

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7.

タイルに描きあげたもの。

画用紙の色番号メモと絵付けをお手本にし、その通りに絵付けすればOKです。

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8.

焼きあがりのタイル画

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9.

収納ボックスに貼り付けました。

オリジナル写真より華やかな色合いに仕上がりました。

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講師資格講習の卒業制作で悩んでいる方、参考になりましたか?

今回はオリジナルの写真もタイル画だったので、色のイメージが湧きやすく、比較的簡単にタイル画におこせる方法でした。

次回はもう少し難しい、絵葉書や旅先で撮った風景の写真をタイル画におこす方法をご紹介します。<KY>

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