私の義弟“ホセ”の話
以前のブログにも書いたように、私の妹はスペイン人と結婚したので私にはスペイン人の義弟がいます。彼の名はJose Enrique Sendra Calvo、ホセ・エンリケ・センドラ・カルボ、目が大きくて彫りが深い、生粋のスペイン人です。彼の苗字の一部“カルボ”は、スペイン語で“ハゲ”。その名の通り彼の頭は禿げています。スペインでも日本の苗字と同じように、川の上流に住んでいたから川上さん、なんていう苗字のつけ方があるようですが、このセンドラ一家は昔から代々禿げていたようで、ハゲ=カルボ、が付いてしまったと聞きました。ウソのようなホントの話です。日本ではありえませんよね。
彼は母国語であるスペイン語の他にフランス語を話します。彼の学生時代は、スペインの第二外国語がフランス語だったからだそうです。もちろん今は英語に変わりましたけどね。彼も私たち日本人の家族になってはや11年、日本語の会話力はすでに幼い子供達に抜かされましたが彼自身もかなり頑張り、今ではだいたい日本語がわかってきたようです。彼が日本語で一番難しい、と言っているのは数の数え方、私たちは何気なく使っている“1本、2本、3本”など、同じものでもひとつのときは「ぽん」と読み、二つになると「ほん」、そして三つに増えれば「ぼん」・・・・・・そりゃ難しいですよね。この前笑ったのがコップの数え方、何も入っていないコップは「1個、2個」。でも飲み物が入れば「1杯、2杯」・・転げまわって頭を抱えていました。
彼の趣味は日曜大工です。スペインは日本のように住宅のメンテナンスサービスがしっかりしていないので(これは皆さんご存知の通り。先日も「明日行くよ」というガス屋が数ヵ月後にひょこっと現れた。こんなこと日常茶飯事です。)それだからか、自宅のメンテナンスや改修工事なども自分でやってしまうお父さんが多いようです。
彼もちょこちょこと便利モノを作ったり、ペンキを塗ったりが大好きで、日曜日は何かしらこういうことをやって喜んでいます。日本に来てもこういう仕事を与えるととても喜ぶので、私の実家はペンキ屋さん要らず、夏に彼が日本に来るのを待っています。
今年の夏も2ヶ月日本に滞在し、いろんな仕事をやってくれました。その作品を二つ紹介しましょう。
一つ目は2番目の写真。これソケットケースだそうです。100円ショップで買ってきたクリアケースに穴をあけ、いくつかあったソケットをひとつにまとめました。 二つ目は3番目の写真。これは踏み台です。踏み台なのに背もたれがあり、この部分は実家で使っていたまな板です。踏み台部分はお風呂の蓋。
どちらも年配者にはあまりウケない見た目ではありますが、作っている本人がとても楽しそうなので、私の両親もヘンテコなモノを作って置いていかれることに慣れてきたようです。
最後に彼から見た日本の印象をお話ししましょう。
まず1番めは“日本人は親切”だそうです。最近都会では冷たい人が増えたな、なんて私は思っていましたが、外人には優しいようですね。2番目は食事がヘルシー。スペイン料理もかなりヘルシーだと思いますが、日本の食事はローカロリー、いつも豆腐や小魚などをバクバク食べて帰ります。3番目は人の多さ。これには参っています。(でも秋葉原は大好き。ハイテク家電大好き。)そして4番目は日本人は良く歩く、と。特に交通機関の発達した首都圏に住んでいると、クルマで移動するよりも電車の方が早いわけで、100m先のタバコ屋にもクルマで行きたがるスペイン人からは考えられないくらいの強靭な足を持っているようですよ。
今年の年末、彼はまた日本にやってきます。羽織袴で神社に初詣にいくことを楽しみにしていました。あ!そうそう、彼はいつも日本に来る時なぜか毎回成田空港の税関でつかまり、全ての荷物を開けさせられるらしい・・・どうしてなんでしょ?怪しげな雰囲気でも持ってるのかな?<YF>
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