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2009/01/05

ビルバオのピンチョス屋

先日スペインの北部、バスク地方のビルバオという町に行って来ました。1
バスク地方と言えばやっぱり「美食」の町。ミシュランの星を獲得した
素敵なレストランもいくつかあります。が、私はやっぱりピンチョス派!
立ち飲み屋をはしごしながらカナッペや小皿料理をつまむ(=ピンチョス)
「バル巡り」をしてきました。今回は2晩で6軒のはしごをしたのですが、
その中でおもしろい店を発見しました。
なんと壁一面に日本のマンガチックなものが描かれているのです。
その証拠に、イラストに混じって日本語の「あ」の文字があちこちに......。
スペイン人にとって、日本語は「文字」ではなく「模様の一部」なんでしょうね。
店に入った瞬間、「うわっ、オタクの店に入ってしまった!」と思い、帰ろうと
思ったのですが、カウンタ−に並んだピンチョスを見たらこれがどれも美味しそーなこと。3_2
しかも店内は大勢のお客で溢れていました。「この店は美味しいに違いない!」と確信し、
カウンタ−にずんずん突き進んだのでした。スペインのバルでは遠慮は禁物、
割ってでも入らないといつまでも飲み物にすら、ありつけません。これバルの鉄則。
早速、バスク地方の地ワイン「チャコリ」を注文。続けてカウンタ−に
並んだピンチョスを店員さんにいくつか取ってもらいました。
ここのピンチョス、おつまみとは言え、ものすごく凝っているんです。
味ももちろん美味しかったのですが、とにかく見た目がとっても美しい。
一見デザートのように見えるガラスの器に入ったピンチョス、これは
鱈とじゃが芋のグラタンの上にカマンベールチーズで蓋をし、それを
バ−ナ−で炙ってあります。ニョロっと上にのびているのはパスタを揚げたもの。
「う、うまい......。」4
大体、バルをはしごする時は1チャコリ+2ピンチョス程度で次の店に
行くのですが、あれもこれも、と調子に乗って4つも食べてしまいました。
そしてお会計。こちらもピンチョス屋の鉄則、自己申告制。
全ピンチョス均一価格で明朗会計。「チャコリ何杯、ピンチョス何個!」と
言えば「はいよ、5ユーロね」といった具合。
こんなシステムで食い逃げする人はいないんだろうか、と最初は心配になった
のですが、そこがスペイン人のよいところ。みんなちゃんと支払っていきます。
っていうかみんな地元の人たちで顔見知り、そんなことできないですよね。
みんな「また明日!」って帰って行きます。そして本当にまた明日来るのです。
いい文化だよなーと、カウンタ−でひとり人間観察をしつつ、ピンチョスを
頬張るのでした。<KY>

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